はじめに
2007年、ゲーム機でメヂカラをトレーニングするソフトが発売され、テレビでCMが大々的に流されたので記憶に残っている人も多いと思います。
これ以来、メヂカラが一躍注目されるようになり、眼もトレーニングできることが広く知られるようになりました。
私は長い間、スポーツと眼の研究を続けています。
研究の結果、スポーツでは視力とともにスポーツビジョンと呼ばれる「見るチカラ」が重要なことがわかってきました。
スポーツにおける見るという行為には、日常生活にはないダイナミックな世界が展開されているのです。
そのため、日々鍛えているスポーツ選手の見るチカラは一般の人より優れています。
私たちの生活でもあらゆる場面で見るチカラが関係しています。
車の運転がよい例でしょう。
対向車の動きや速度を予測しながら、信号や道路標識をチラッと見る、さらに歩行者、自転車などを眼の隅でとらえながらハンドルを切り、アクセル、ブレーキを踏みます。
日常生活ではこのような見るチカラをメヂカラと呼びます。
メヂカラは小学生の頃に急速に発達すること、個人差が大きいこと、男性のほうが少しだけよいこと、スポーツや勉強と関係していること、トレーニングでメヂカラがよくなることが次第にわかってきました。
本書は最もメヂカラが発達する小学生にスポットをあて、ドリル形式で日々トレーニングすることで子供のメヂカラを最大限に伸ばし、スポーツや勉強をサポートするように企画したものです。
本書を子供のメヂカラを最大限に伸ばすツールとして、ぜひご活用ください。
石垣尚男
スポーツと視覚、認知の関係についての研究を行なう。学生時代はバレーボール、その後、テニス、釣りなどに熱中。
著書は、単著に『スポーツと眼』(大修館書店)、『ボールが止まって見える』(スキージャーナル)。
共著に『スポーツビジョン』(ブックハウスHD)、『スポーツ視覚I・II』(NAP)、『スポーツ眼科』(共訳・NAP)ほか多数あり。
監修に『SPEESION』アシックス(株)、『ニンテンドーDS眼力トレーニング』任天堂(株)。
趣味は、渓流の毛バリ釣り“テンカラ”。
シマノインストラクターであり、テンカラに関する著書、ビデオも多数。
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