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旅人 開高 健 |
| 高橋 曻 | |
| A5判 定価:¥2,100 | |
| 『オーパ!』のカメラマンが語る、開高健のとの旅の記憶。豪華カラーフォトエッセイ 日本を代表する純文学作家にして、釣りザオを片手に世界中を冒険した釣り人・開高健が、58歳という若さでこの世を去ってから、すでに今年で16年になろうとしています。 芥川賞の受賞に始まる文学者としての評価は当時から非常に高いものでしたが、世間の人々をもっとも魅了したのは、なんといっても、70年代後半から80 年代にかけて、アマゾン篇、アラスカ篇、モンゴル篇、コスタリカ篇、スリランカ篇……と続々と発表された、大型紀行写真文集『オーパ!』シリーズでした。 世界中の辺境地へ出かけて行っては脅威の巨大魚と格闘する姿は、それまでの日本のお茶の間の「釣り」というイメージを、一瞬にして覆すほど強烈なもので した。開高健独特の豪奢な文体で描写される遠い国の力強い自然とそこに住む人々の暮らしのようすは、釣りをするしないに関わらず、世のすべての男性の冒険 心を刺激しました。そしてそのすべての『オーパ!』の旅に同行撮影をしたのが、写真家の高橋曻氏です。 高橋氏は弱冠27歳でシリーズ最初のアマゾン釣行に同行し、その会心の撮影で開高健から絶大な信頼を得ると、「キミと私は切っても切れない仲なんや、よろしく頼むデ」と直々に指名を受けて、その後、終生の旅の伴侶となります。 本書では、旅する作家・開高健と10年以上にわたってもっとも濃密な時間を共有した高橋氏が、楽しかった忘れられない思い出の数々を綴った書き下ろしの エッセイ集です。食の話、酒の話、釣りの話、文学の話、家族の話、笑える話、泣ける話など、これまで誰もどこにも書くことのなかった開高健の姿が、ここに あります。そしてふんだんに盛り込まれた高橋氏撮影の美しくも力強いカラー写真が、当時の旅のようすを情緒的に伝え、読むものをノスタルジックな世界に誘 います。 読み進むうちに、偉大なる人生の師を失って16年を過ぎてもいまだ癒えることのない写真家の悲しみが切々と読者の心に迫る、往年の開高ファン必読の一冊です。 |